健康を硬派に考える(仮)

薬剤師免許・医学博士号をもち、製薬会社への勤務経験もあるアサカワイッペイが健康に対して、真剣に考えるブログ

うがいについて -うがい vs 鼻うがい-

 

風邪予防に大事なことの1つは、風邪ウイルスと接触したら、なるべく早く除去することです。

早く除去する方法として、

が具体的方法としてあります。

今回は「うがい」について書きたいと思います。

 

うがい

正しい方法

うがいは、もしかしたら説明の必要もないかもしれません。

正しいうがい方法としては、3ステップです。

  1. 口の中の食べカス・汚れを除くため、口をすすぐ → 吐き出す
  2. のどの奥まで届く様に上を向き、15秒うがい → 吐き出す
  3. 2. を繰り返す

これだけです。

 

うがい薬は使った方が良いか?

最近「うがい薬は意味がない」という記事をチラホラ目にします。

これは半分正しくて、半分間違っています。

答えは「予防では使う必要がなく、治療では使うとメリットがある」です。

 

予防としての「うがい」

水でうがいした場合、ポビヨンヨード(イソジン)でうがいした場合を比較して、どちらでうがいしても、予防効果に差がないことがわかっています。

たぶん、巷で「うがい薬=意味ない」となっているのは、以下の文献の影響でしょう。

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

治療としての「うがい」

治療では、「うがい薬」は意味があります(参考記事)。

うがい薬は大きく分けて2種類あります。

  • 殺菌作用があるもの
  • 消炎鎮痛作用があるもの

 

殺菌作用があるものの代表的は、イソジンでしょう。

風邪の対処法にも書いた通り、風邪は体が弱った状態のため、普段は問題ない細菌に感染され、新たな病気を引き起こしてしまうこともあります(日和見感染・二次感染)。

それを防ぐのには、有効です。

又、イソジンには、細菌だけでなくウイルスにも効果を示すそうです。

 

 

 消炎鎮痛作用があるものの代表的は、成分に「アズレンが入っています。

アズレン」には、炎症を抑制する効果があります。

特に、のどが痛いときには、良いと思います。

 

 

個人的には、僕は風邪をひいて

  • 痰が出て仕方ない時 → 殺菌作用(イソジン系)
  • のどの痛みが酷い時 → 消炎鎮痛作用(アズレン系)

を使用するようにしています。

 

 

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