健康を硬派に考える(仮)

薬剤師免許・医学博士号をもち、製薬会社への勤務経験もあるアサカワイッペイが健康に対して、真剣に考えるブログ

風邪をひいてしまったときの対処法

 

僕は学生時代に薬の勉強をし始めたとき、疑問に思いました。

「風邪に治療法はあるのか?」と。

 

僕の結論は「風邪に治療法はない」です。

 なぜなら、風邪の原因を叩く「抗ウイルス薬」がないからです。

病院でも、決まった医薬品を処方され、ゆっくり休むように、といわれることが多いのではないでしょうか。

 

今回は、風邪をひいた時の対処法について書きたいと思います。

 

風邪の対処法

正直なところ、風邪の対処法も、ベタなものしかありません。

  • ちゃんと水分をとり、よく食べる(栄養をとる)
  • よく寝る
  • 喉を乾燥させない

予防と一緒です。

加えて、一般的に風邪をひいて行う対処法についても簡単に触れます。

 

水分は何から摂取するのが効率的か

何かのCMでもやっていましたが、寝ているだけでも水分は失われます。

風邪をひくと水分摂取がおろそかになり、脱水気味になるので、意識的な水分摂取は大事です。

水分摂取については、一般的ですが、スポーツドリンクが良いです。

 

      

 

スポーツドリンクは水分を吸収しやすい上、汗で失った塩分の補給、風邪で消耗したエネルギー(糖分)補給にもなります。

要は、効率が良いのです。

ちなみに、僕はいつも発熱して寝込むくらいの風邪をひいた場合、1日2Lペースでアクエリアスを飲みます。

なぜアクエリアスかというと、単純にポカリより安いからです。

 

何を食べるべきか

結論としては、食べたいと思ったものを食べれば良いです。

もちろん消化に良いお粥やうどんは良いです。

でも、胃が丈夫で、消化できる人であればステーキでもハンバーガーでも良いのです。

要は、十分な栄養が取れれば良いのです。

 

ちなみに、僕はマグロの赤身が大好きなので、風邪をひくとスーパーのお寿司コーナーで赤身がたくさん入ったお寿司を買います。

 

氷などで体を冷やすべきか

高熱が出たら、体を冷やすことに意味はあります。

体温を下げ、平熱に近づけることで、身体を休めることができるからです。

冷やすときの注意点は以下の通りです。

  • 冷やす場所は太い血管がある場所(例えば首の動脈付近)
  • 頭を冷やすのは気持ちいいが、あまり意味ない
  • 悪寒を感じているときは冷やさない

全身を巡っている血液を冷やしてあげれば、効率的に体温は低下します。

一般的に太い血管が走っているのは、首・脇の下・股関節です。

全て試しても良いですが、首が1番冷やしやすいのではないかと思います。

 

悪寒を感じているときに、不快な思いをして冷やす必要はありません。

悪寒を感じているときは、むしろ体を温めましょう。

あくまで目的は、快適な状態にして、身体を休ませてあげることです。

 

風呂は控えるべきか

風邪をひくとお風呂に入らないという人がいます。

対処法としては、正しいです。

理由は、お風呂に入ると体力を消耗するためです。

 

ただ、悪寒を感じているときは、お風呂で温まるのはありです。

不快な状態を改善し、リラックスした方が、ゆっくり休めて治療効率が良いためです。

ただし、湯冷めに気をつけましょう。

(シャワーはオススメできません。)

 

発熱時は汗をかくべきか

結論からいうと、汗をかく必要はないです。

暖かくして汗をかくと、体温が下がるため民間療法として採用されているようです。

しかし、根本的な風邪ウイルス撃退にはつながりません。

むしろ、汗が冷えて身体を冷やしてしまうリスクがあるので、汗をかいたら即着替えることの方が重要です。

 

 

 

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