健康を硬派に考える(仮)

薬剤師免許・医学博士号をもち、製薬会社への勤務経験もあるアサカワイッペイが健康に対して、真剣に考えるブログ

風邪の予防は王道で…

 

前回、風邪の症状・原因・感染経路について書きました(こちら)。

今回は、風邪の予防についてです。

 

予防の大前提は、3つです。

  • 風邪ウイルスとの接触機会を減らす
  • 風邪ウイルスとの接触後は、なるべく早く除去する
  • 体を健康な状態に保てるようケアをする

正直なところ 、当たり前のことしかないんです。

 

風邪ウイルスとの接触機会を減らす

ウイルスとの接触機会を減らすのは困難です。

風邪はヒトからヒトへ感染します。

しかし、人に会わないで暮らしていくのは不可能なので、気にせず出かけましょう。

(…強いて言えば、風邪をひいたパートナーへの濃厚接触は避けましょう)

 

風邪ウイルスとの接触後は、なるべく早く除去する

方法としては、以下3つくらいしかありません。

  • 手洗い
  • うがい(鼻うがい)
  • 歯磨き

感染経路は、喉付近の粘膜からウイルスが侵入することです。

とにかく喉にウイルスがアクセスできないようにしましょう。

 

仮に喉にウイルスがアクセスしても粘液などで排除されることが、ほとんどです。

しかし、一部のしぶといウイルスが排除されず、喉の粘膜から侵入します。

したがって、手洗い・うがい・歯磨きなどで物理的に排除しましょう。

ちなみに、物理的な排除の中で、僕のオススメは鼻うがいです(小林製薬ハナノア)。

鼻うがいに対しては、僕の熱い思いが溢れ出てしまうので、別記事に譲ります。 

  

 体を健康な状態に保てるようケアをする

 予防でも治療でも共通することで、やるべきことは3つです。

  • ちゃんと水分をとり、よく食べる(栄養をとる)
  • よく寝る
  • 喉を乾燥させない

1つ目と2つ目は、説明不要でしょう。

3つ目の乾燥について、乾燥は喉を傷め、ウイルスの侵入を容易にします。

また、風邪にかかった後も、乾燥で咳が出やすくなり、さらに咳で喉を傷めるという悪循環に陥ります。

それを防ぐための具体的な方法は、マスクと加湿器です。

 

マスク

マスクは、喉を加湿してくれます。

最近のマスクブームは、非常に良いです。

ただし、マスクは1日1枚(以上)で、翌日以降の使い回しは禁止です。

理由は、マスク上で細菌が増えてしまうからです。

マスクは、口元に最も近いものなので、常に清潔なものを使いましょう。

 

なお、普通のマスクには風邪ウイルスの侵入を防ぐ効果はありません。

ウイルスは、とても小さいのでマスクを余裕で通過します。

ウイルス侵入を防ぐなら、防塵マスクや防ウイルスマスクを買いましょう。

でも、普通のマスクを毎日使い捨てるのが、衛生面・コスト面でお薦めです。

 

 加湿器

加湿器は、部屋を加湿してくれるだけでなく、部屋を暖かく保ってくれます。

専門外なので多くは語りませんが、湿度(水分)は空気よりも熱伝導率が高い(=熱が伝わりやすい)ため、暖かく感じるそうです。

 

僕は、加湿器に少しだけこだわりがあります。

加湿器は、大きく4種類あります。

  • 加熱式(スチーム式)
  • 気化式
  • 加熱気化式(ハイブリッド式)
  • 超音波式

僕は、基本的に加熱式を買います。

 

気化式や超音波式は、水に風を当てたり、超音波で水をミスト化しています。

したがって、常に加湿器内部が、適温で湿った状態です。

そのため、何らかの細菌(主にレジオネラ菌)が加湿器内で増えやすくなります。

仮に加湿器内で細菌が増えてしまうと、加湿器をつけるたびに細菌を振りまき、ついには感染症をひき起こす可能性があります。

実際に、毎年1〜2件は加湿器が原因の感染症が報告されています(こちら)。

(もちろんメンテナンスをすれば、細菌増殖・感染症は防げます。)

 

一方、加熱式は加湿器内部で、水を沸騰させます。

したがって、内部で細菌が増えることはありません。

しかし、水の沸騰音が出るため、うるさいと感じる方もいるかもしれません。 

また、お子さんがいる方は、加湿器を子供が触れない場所に置く配慮も必要でしょう。

いずれも一長一短ありますが、ずぼらな僕は加熱式(以下の黒)を使っています。

 

 

 

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