胃もたれの正体 -消化・代謝の低下-
年末年始の忘年会、お正月の食べ過ぎで胃の調子が…という方も多いと思います。
胃もたれの正体は一体なんなのでしょうか?
実は、僕自身、年齢を重ねるごとに胃もたれに悩まされています。
そこで複数の記事や文献を読み、深く考えました。
その結果、原因は2つに絞られました。
- 消化と代謝の低下
- 何かしらの病気(基礎疾患)がある
この記事では、消化・代謝の低下のお話をしたいと思います。
消化・代謝の低下とは…
僕の実体験
僕の体の変化は27歳くらいからでした。
1番よく覚えているのは、豚骨ラーメン(油多め)を食した後です。
豚骨ラーメンを食べると、胃もたれや腹痛を起こすようになりました。
何回か、そういったラーメンを試しているうちに気づきました。
僕は、油に対する消化能力が低下してきている、ということに。
加齢と消化機能の関係
ご存知の通り、食べ物・飲み物の消化は、主に胃腸で行われます。
ここでは、主に胃を例にとります。
胃では、俗に胃液が分泌され、消化を行います。
胃液の成分の代表的なものとして
- 胃酸
- ペプシン
- リパーゼ
があります。
胃酸
胃酸は消化全般に関わります。
又、細菌などが消化管に入ってきたときに分解する防御機能もあります。
胃酸は、年齢を重ねると胃液のpHが上昇すると言われています。
pHと言われても、学生時代の理科を覚えてない方もいるかもしれません。
pHは低ければ低いほど酸性が強く、pHが高くなるとアルカリ性に近づきます。
pHが低い方が消化能力も高いとお考えください。
一般的に、胃液は、若いときはpHが1〜1.5程度と言われています。
しかし、年齢を重ねていくとpHが上昇していき、70代ではpHが6程度まで上昇するというデータがあります(こちら)。
ペプシンとリパーゼ
ペプシンはタンパク質を、リパーゼは脂質(脂肪)を分解し、消化を促す酵素です。
ペプシンについては、酸性条件下(pHが低いとき)の方がよく働くと言われています。
したがって、年齢を重ね、胃酸のpHが上昇してくると働きが悪くなります。
さらに、年齢を重ねると、ペプシンやリパーゼの分泌量自体も少なくなってきます。
加齢と代謝機能の関係
文献等によると難しいことが書いてますが、実感を伴って理解できてしまう部分です。
やはり加齢に伴って代謝は落ちてしまいます。
10代の頃は「身長が伸びる」「体の機能が変化する」など、「生きる」以外にも体のイベントが目白押しでした。
それに加え、授業での体育や部活など、代謝を促すように体を使っていました。
一方で、20代以降の体の変化は「髪と爪が伸びること」くらいではないでしょうか?
さらに、意識的に運動しない限り、運動量も落ちてしまいます。
それにも関わらず、10代と同じような食生活をしていたら、どうなるでしょう?
消化管の強い人は、どんどん太っていきます。
消化管の弱い人は、毎日のように胃を痛めてしまいます。
消化と代謝の機能を高めるには…?
根本的な解決は、やはり運動です(こちら)。
せっかくの新年です。
今年は、意識的に運動をし、美味しい食事をとり、代謝を高め、より健康な体を手に入れてはいかがでしょうか?