医薬品の研究開発に関わって…
製薬会社で働いた経験は、貴重な経験でした。
僕は、新規医薬品の研究開発に携わっていました。
製薬会社の医薬品開発は、1つ1つがとても大きなプロジェクトです。
したがって、プロジェクトの進め方もすごく慎重です。
研究開発が本業だとしても、マーケティング的な要素、
「この開発品は◯◯疾患の✖️✖️層の患者さんにマッチする」
「競合品は△△が考えられ、開発品は□□な部分が優れている」
という議論や分析をします。
しかも1度や2度ではなく、研究開発データが得られるたびに、です。
そんな議論の中で気づかされたことがあります。
それは
- 日本はすでに衛生状態も良く、
- 有用な健康食品はそろっており、
- 毎日の食生活でバランスをとることもでき、
- 運動はやる気次第であり、
- 最低限の医薬品は市場に出まわっている
ということです。
つまり、それぞれの人の心がけで、質の高い生活が維持できることが示されました。
(裏を返せば、マーケット分析は、かなり難しかった、ということです。)
(癌や稀少疾患など、一部の病は別です。)
多くの人に足りないのは、知識です。
材料はそろっている。
それを、どう料理して自分を作っていくかは、自分自身次第なのです。