健康を硬派に考える(仮)

薬剤師免許・医学博士号をもち、製薬会社への勤務経験もあるアサカワイッペイが健康に対して、真剣に考えるブログ

医療費控除(通常)と確定申告

 

少し毛色のちがう医療費の話をします。

高額療養費制度や助成制度は、重篤な病気にかかっていることが前提でした。

では、一般の人が使える一般的な医療費に関することは何があるのでしょう。

 

確定申告です。

医療費を支払ったとき|国税庁

ここでは、ザックリ考え方だけ。

 

医療費控除とは…

制度概要は、年間(1月-12月)の医療費が10万円(※)以上で医療費控除ができます。

(※年収200万円以下の場合、年収の5%以上の医療費で控除が可能)

 

イメージとしては、例えば…

年収500万円(税引前)の人が、年間15万円の医療費を払っていたとします。

すると年収から5万円が引かれて、495万円に税金(税率)がかかるります。

(5万円がそのまま返金されるわけではありません。)

 

年間10万円の医療費というと、なかなか超えないイメージがあります。

しかし、(縁起でもないですが)1度入院すれば、意外とすぐに超えます。

家族が多い場合も、意外と年間10万円を超えます。

したがって、病院・薬局にいった後、すぐに領収書を捨ててはいけません。

 

僕は、小児のころ喘息を患っていて、よく病院に行っていました(こちら)。

ときには深夜に救急に行くことも。

そのとき父が

「領収書を捨てないでね。」

と言っていたのをおぼろげながら覚えています。

たぶん確定申告のためだったんですね。

 

医療費控除できる医療費、できない医療費

医療費控除できる項目/できない項目は、下の表の通りです。

交通費なども含めて医療費控除の対象です。

f:id:IppeiAsakawa:20181119214145p:plain

 

 

さて、上述のように、医療費控除は支払った額が、そのまま返金されるわけではありません。 

こう考えると、確定申告が手間と感じる方もいるかもしれません。

確定申告をするかしないかは、費用対効果をお考えの上、実施してください。

 

ちなみに、確定申告自体は、今年からネットからの申告が少し簡素化するそうです。

【平成31年1月開始】e-Tax利用の簡便化に向けて準備を進めています|e-Tax

 

 

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