健康を硬派に考える(仮)

薬剤師免許・医学博士号をもち、製薬会社への勤務経験もあるアサカワイッペイが健康に対して、真剣に考えるブログ

指定難病と助成制度

 

日本には、指定難病とされている331個の病気があります。

 これらの病気にかかってしまった場合、助成制度をうけることができます。

(指定難病についてはこちら

 

今回は、この助成制度についてです。

行政が提供する制度は、ありがたいのですが、説明が難しすぎます。。。

特に、病気のときは頭の中がパニックで、落ち着いて読む余裕なんて…

 

そこで、助成の「全体像」「申請方法」の記事をザックリ書きました。

ちなみに、詳細が知りたい方は、以下のHPをクリックしてください。

難病情報センター | 指定難病患者への医療費助成制度のご案内

 

 全体像から…

「助成制度」と書いてきましたが、正しくは「難病医療費助成制度」といいます。

基本的には、都道府県単位で助成をしています。

まず多く人が知りたいのは、

  • 助成を受けられる基準は?
  • 結局、どのくらい金銭面で助けてもらえるの?

ということだと思います。

 

● 助成を受けられる基準は?

基準は、2つあって、どちらかに当てはまれば大丈夫です。

  1. 重症な患者さん
  2. (軽症でも)治療が高額な患者さん

 

1. 「重症な患者さん」というのは…

 331個の指定難病は、それぞれ診断基準があります。

 その基準のなかで、重症かどうかを医師が判断します。

 

2. 「(軽症でも)治療が高額な患者さん」は、分かりやすいです。

 1ヶ月あたり33,330円を超える月が、12ヶ月間で3回以上あることです。

 ちなみに、33,330円は10割の医療費としてです(自己負担分のみではありません)。

 

● 結局、どのくらい金銭面で助けてもらえるの?

自己負担額を、1ヶ月あたり最大で30,000円に抑えることができます。

自己負担額は、年収によるので、普通はもっと安くなります。

下の表で、年収と照らしあわせてください。

f:id:IppeiAsakawa:20181116005003p:plain

 

助成の申請方法

行政の制度のなかで面倒なのが、手続きです。

その中でも困るのが、

  • 何種類の、どんな書類を集めなければならないのか?
  • どこに提出すればいいのか?

の2つだと思います。

 

●何種類の、どんな書類を集めなければならないのか?

書類は、都道府県や年齢によって少し違います。

ここでは、基本的なことをシンプルに書きます。

基本の書類としては、7種類です。

  • ① 特定医療支給認定申請書 (= 申請書)
  • ② 臨床調査個人票 (= 診断書,医師が記入)
  • ③ 住民票の写し
  • ④ 保険証のコピー
  • ⑤ 住民税の所得課税証明 (= 住民税の決定通知書)
  • 医療保険の所得区分の確認に係る同意書 (= 同意書)
  • マイナンバーを確認できるもの

①⑥は、google

「指定難病 ◯◯県 助成」

と検索してください。

ご自身が住んでいる都道府県の指定難病に関するHPがヒットします。

多くの場合は、そのHPからダウンロードできます。

 

②は、厚労省HPからダウンロードできます(こちら)。

 

⑤は、会社員は会社から5月頃に配布、個人事業主なら税務署から郵送されてきます…捨てないように!

 

ちなみに、東京都は”東京都福祉保健局”のHPがヒットしますが、分かりにくいです。。

逆に、茨城県山梨県あたりのHPはわかりやすかったです。

 

●どこに提出すればいいのか?

提出場所は、近くの保健所/保健センターです。

例によってgoogle

「指定難病 ◯◯市 助成 保健所」

と検索し、確認してください。

 

 

さて、指定難病の助成制度のアウトラインを書きました。

お役に立てば、と思うと同時に、指定難病にかかる方が少ないことを願うばかりです。

  

 

にほんブログ村 健康ブログへ
にほんブログ村